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諸行無常

昨年9月に再開発による立退きで事務所を移転してから、はや10ヶ月が経過しました。

新事務所にも慣れ、今となっては以前の事務所が懐かしく感じられる今日この頃です。

移転前の場所は、まさに取壊中です。ビル全体がフェンスで覆い隠され、中から取壊作業の轟音が聞こえてきます。

時間の経過とともに取壊しが進み、フェンスの高さもどんどん低くなって、従来の建物に隠れて見えなかった風景が広がっています。

将来、この地に巨大な建物が新築されると、その存在が当然の景色と感じられ、きっと、残念ながら昔の建物があった景色がすっかり忘れ去られてしまうことでしょう。

まさに、「諸行無常」を感じます。「諸行無常」といえば、「平家物語」が有名ですね。

昔、学校の授業でその意味もよく解らず丸暗記させられた記憶があります。

『平家物語』

祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。

娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。

おごれる人も久しからず、 ただ春の夜の夢のごとし。

たけき者も遂にはほろびぬ、 ひとえに風の前の塵に同じ。

ちなみに「諸行無常」の意味を調べてみると、「この世に存在するすべてのものは、同じ状態を保つことなく移り変わっていき、永久不変なものなどないということ」だそうです。
by niwa_kaikei | 2015-06-26 12:26
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