「 自非讀萬巻書安得為千秋人
自非軽一己労安得至兆民安 」 何と読むか、わかりますか? 先日、萩市を訪れ、松下村塾に行ったときのことでした。 松下村塾の部屋の柱に、上記の文字が刻まれていました。 なんて読むのかと考えておりましたら。 後ろにいた女性が、 「まんがんのしょをよむにあらざるよりは、・・・」 とスラスラと読み上げるではありませんか。 びっくりして振り返ると、 まだ十代と思われる若い女性で彼氏と思しき男性と手をつないでいました。 そして、彼に向かって、 「これ、学校で覚えさせられたのよネ!」 と、 聞くところによると、 どうやら、萩市では、今でも皆が、吉田松陰のことを、尊敬しており、 「松陰先生!」と呼んでおり、 小中学校の道徳の時間では、「松蔭読本」なる教科書を教材として、 道徳の時間に勉強しているのだと、後で知りました。 早速、傍らにある記念館で、その「松蔭読本」を購入してきました。 「万巻の書を読むにあらざるよりは、 いずくんぞ千秋の人たるをえん、 一己の労を軽んずるにあらざるよりは、 いずくんぞ兆民の安きを致すをえん。」 と読むそうです。 その意味は、 「勉学しなければ立派な人にはなれない。 少しの労もいとわないようでなくては、 世のために尽くす人にはなれない。」 のだそうです。 この、松下村塾で学んだ多くの維新の志士たちが、世のため人のために尽くしたのだと、 あらためて感じたと共に、 道徳の時間に学んだという萩市の子供たちの将来も楽しみに思えました。
by niwa_kaikei
| 2010-08-25 12:32
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